「Have a Nice Can」- 海の恵みを手軽に楽しむ、新感覚のパッケージデザイン

海と太陽を表現した色彩と、無限に続く魚のイラストが特徴

日本の海鮮レストランが手掛ける手作り缶詰ブランドのためにデザインされたパッケージ。ギフトバッグのハンドルは漁港を思わせるロープを使用し、ギフトボックスは明るいオレンジ(太陽)と青(海)で構成されています。パッケージの両側に配置された魚のイラストは、並べることで無限にパターンをつなげることができ、店舗ディスプレイとしても利用可能です。

このパッケージデザインは、Kaoru Mizuno氏がMother Inc.の一員として手掛けたもので、食品パッケージングという形と機能の分類に基づいています。彼女のインスピレーションは、手作りの缶詰ブランドのパッケージデザインであり、ギフトバッグのハンドルには漁港を思わせるロープが使用されています。

このデザインのユニークな特性は、パッケージの両側に配置された魚のイラストが、並べることで無限にパターンをつなげることができる点です。これにより、パッケージだけでなく、無限の海を表現する店舗ディスプレイとしても利用することが可能です。

このデザインは、環境に配慮した紙を使用し、缶詰はラベルがないため、容易にリサイクルが可能で、直接加熱調理にも使用できます。パッケージは個別のパッケージスリーブ、3缶用のギフトバッグ、6缶、9缶、12缶用のギフトボックスから構成されています。

このプロジェクトは約1年間にわたり、日本でデザインおよび製造されました。クライアントはレストランを経営しており、コロナパンデミックにより店舗の売上が影響を受けています。新しいライフスタイルに適した缶詰のスタイルで新たなサービスを提供することで、売上を回復することを目指しています。

このデザインは、ブランドの高品質な素材と丁寧な作業を伝えるパッケージの外観、紙質、質感などの創造的、技術的、研究的な課題を克服することで実現されました。このデザインは、2022年のA' Packaging Design Awardでゴールデン賞を受賞しました。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kaoru Mizuno
画像クレジット: MOTHER Inc.
プロジェクトチームのメンバー: Kaoru Mizuno
プロジェクト名: Have a Nice Can
プロジェクトのクライアント: IROM INC.


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Have a Nice Can IMG #5
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